【目的】パレスチナ西岸地区における種々の発生源からの無線周波(RF)電磁界放射へのばく露レベルの測定結果を示すこと。【方法】RF放射アンテナはFM・TV放送局および携帯電話基地局である。西岸地区全域に分布する65地点で電力密度を測定した。これらの測定地点は主に大きな都市の中心部とした。また、携帯電話基地局の24時間の実働レベルを調査してこの種のRF放射アンテナの最大実働レベルを明らかにした。全ての測定は地上1.7mの高さで行い、測定には携帯型Narda SRM 3000スペクトラムアナライザと等方性アンテナ(適用周波数:75 MHz - 3 GHz)を用いた。【結果】全測定点の電力密度の平均は、FMラジオ放送0.148 μW cm-2、TV放送0.007 μW cm-2、携帯電話基地局0.089 μW cm-2であった。総ばく露の全測定点中の最大値は3.86 μW cm-2であった。この最大値を記録した地点でのばく露比は0.02と計算された。この値はICNIRPのガイドライン値の遵守を意味する1を十分に下回っている。全ての重要なRF発生源からの総ばく露への寄与は、FMラジオ放送~62 %、TV放送3 %、携帯電話基地局35 % と評価された。全RF発生源からの総ばく露の平均は0.37 μW cm-2であった。
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