【目的】局所的比吸収率(SAR)に対するアンテナ素子の負荷の影響を、基地局アンテナを対象に解析すること。【方法】複数素子をもつ大型の基地局アンテナによる局所SAR 測定が標準的手順と商業的に入手できる機器を使って実施できるか否かを明らかにするために解析を行った。特に、欧州基地局ばく露評価基準EN50383で規定されているアンテナシフト測定法で、規定された測定ファントムより大きな基地局アンテナについて局所SARの正確な結果が得られるかを調べた。【結果】SARの正確度は、テストされるアンテナから1波長の距離内にある損失性材料の存在の影響を受けることが示された。その理由は、カップリングの結果としてアンテナ素子間を伝送される電力の再分布が起きるためである。【結論】現在の標準化ファントムは、大型の基地局アンテナによるSARの測定には最適ではないことが見出された。その代わりとなる新しい方法を、より大きな箱形の全身ファントムに基づいて提案する。
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