[医用生命維持装置と無線LANアダプタとの電磁両立性] dev./impl.

Electromagnetic compatibility of WLAN adapters with life-supporting medical devices

掲載誌: Health Phys 2011; 100 (5): 497-501

【目的】救命救急医用装置45機種(輸液ポンプ、徐細動器、患者監視装置、人工呼吸器、麻酔装置、体外式ペースメーカ)と各種の無線LAN(WLANIEEE 802.11 b/g、2.45 GHz, 100 mW)のアダプタとの電磁両立性を調査した。【方法】電磁干渉を、ANSI C63.18の推奨するプロトコルにしたがって、臨機応変な試験により評価した。試験中の装置の動作を、患者シミュレータあるいはそれぞれの装置分類に応じて指定されている装置テスターによりモニターした。【結果】45機種中の3機種で、最大距離5cmにおいて電磁干渉事例が観察された。その内の2事例において、患者に臨床的影響を及ぼす可能性のある機器動作不良が電磁干渉によって起きた。【結論】今回の知見から、これらの無線LANアダプタの使用は合理的に考えて安全と見なせることが示された。ただし、それらが医用装置に非常に接近した位置(<10 cm)で動作している場合には電磁干渉が生じることがある。

ばく露