オランダ保健評議会(HCN)および他の機関は、無線周波電磁界により生じる生体組織での誘導電流、熱産生、熱吸収が、今日までに科学的に確立された人の健康への有害影響の可能性と因果的に関連する唯一の作用であるという基本仮説を持っている。したがって、10 MHz-10GHzの周波数範囲についてのばく露ガイドラインは、全身の比吸収率(SAR)レベルが4 W/kg以上で生じる体温上昇の有害影響を回避すること を根拠にしている。国際ワークショップ「無線周波ばく露の熱的側面」(2010年1月11-12日、米国メリーランド州)では、ばく露制限値をSARで表現することから、体温上昇の最大許容値で表すことに変更することに実際的利点があるか否かという疑問が提起された。これは、有害な時間-体温閾値を定義することを意味する。この論文では、HCNはこれの必要性について6つの点から議論する。すなわち、一貫性、適用性、定量性、因果性、包括性、受容可能性である。HCNの結論は、ドシメトリの数量表現の変更が、電磁界への長期的な低強度のばく露を受けたヒトに非熱的影響があるかないかに関しての科学的に相反する議論の助けになるとは思われない、ということである。したがって、HCNは、SAR、 V/m またはmTでそれぞれ表現される、基本制限および参考レベルを用いた現行のアプローチの維持を支持する。
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