【総説論文の目的】無線周波/マイクロ波(RF/MW)電磁界への人体ばく露の結果として、熱作用の健康への影響を理解することに関心が持たれている。免疫細胞および免疫反応は中程度の温度変化の影響を受けるので、これらの影響を定量化して、他の標的組織について行われていることと同様に安全閾値を確立することが重要である。正常組織に対する熱損傷の閾値についてのこれまでの要約は、免疫系の細胞に多くの注意を向けていないので、この論文では、ヒトの免疫細胞に対する温度変化のネガティブおよびポジティブな影響を調べた最近の研究を重点的にまとめる。【主な内容】有害な免疫学的評価測定項目(細胞損傷、細胞死、機能変化)を報告した文献を重点的に扱い、その影響が表れた温度をまとめた。免疫細胞に対する温度の有害影響の細胞研究は数多くあるのに対し、動物研究での温度影響の確実性は限定的である。しかし、熱ストレス/ショックの患者から得られたデータは、免疫過程の熱損傷が生じ始める深部体温(40℃)に関する情報を提供している。【結論】適切な動物モデルによる、より定量的な時間-温度評価、免疫学的影響が持続する時間を決定するためのより完全な動態解析、免疫機能に影響のあるばく露頻度 の分析に大きなニーズがある。今まで、累積的な熱量の測定(ある一定の温度での累積等価時間(分)など)により影響を分類する試みは行われておらず、この分野の大きなギャップを表している。
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