我々は論文「in vitroでのヒト精子のミトコンドリア膜電位及び運動能に対するパルス900MHz GSM放射の影響」において、ヒト精子へのSAR値2.0および5.7W/kgのばく露の影響を報告した。結果として、ミトコンドリア膜電位への影響は観察されなかった。運動性については、SAR値2.0 W/kgでは全ての運動性パラメータに変化はなかったが、5.7 W/kgでは、ばく露後の時間経過によって、直線運動速度(VSL)と精子頭部振動頻度(BCF)に有意(p < 0.05)な損傷が見られた。これらの知見について、本文の記述と図6の結果が一致していない、VSLについて示したp値では有意にならない、の2つの理由で疑問が提出された。公表した図6には残念ながら間違いがあり、SAR 値5.7W/kgにおけるBCFの値がばく露群と対照群で入れ違っていた。また、VSLのp値は実際には0.047であり、それを丸めて0.05としたものである。したがって、ばく露による有意な有害影響はなかったことを示唆するように本文を書きかえることには同意できない。このような間違いと不都合を起こしたことをお詫びする。
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