【目的】異なる周波数範囲（ELFとRF）の電磁界へのDNAの反応をレビューし、DNAのアンテナとしての特性を明らかにすること。【対象と方法】電磁界との相互作用によるストレスタンパクレベル上昇およびDNA鎖破断（どちらの影響もDNA損傷を示唆するものである）に関する公表論文を調べた。また、DNA内の電気伝導のようなアンテナとしての特性および核内におけるDNAのコンパクトな構造について考察した。【結果】電磁界とDNAとの相互作用は、非電離周波数、すなわちELFおよびRFの範囲にわたって同様である。電離放射線の範囲においても同様の影響があるが、反応はより複雑である。【結論】電磁界の相互作用が幅広い周波数にわたることは、まさしくフラクタルアンテナの機能的特性である。DNAはフラクタルアンテナ（電気伝導）および自己対称性の2つの構造的特徴を持っているように見える。
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