【背景】病院での母親の新生児との一致を確認するためにはID番号を記載した手首バンドなどが使われるが、読み間違えなど様々なヒューマンエラーが問題となる。そこで、近年進歩が著しいRF電磁界を利用した電子タグ(RFID)が母子の本人確認にも応用されている。出産時に母子用の2枚のタグが作成され、それを手首や足首のバンドに挿入し、入院中の全ての処理から退院時の母子の組合せの確認までに用いられている。【目的】母子の本人確認用の受動的RFIDシステムが発生する電磁界を数値計算法により評価すること。方法:RFIDのリーダ(読み取り機)の位置を3種類設定し、新生児と母親のリアリスティックモデルについて計算した。ばく露ガイドラインの遵守については、リーダとタグの仕様(タグの感知に必要なリーダの磁界閾値および最大距離)およびリーダを身体近くで使用する時間を様々に置き換えて調べた。結果:このような機器の利用においては、特に新生児のばく露について正確なばく露評価を行い、最適なリーダ-タグの技術的仕様を確認することに注意を払うのが望ましい。可能な限りばく露時間を低減するためには、現場でのRFID機器の使用に関して特別な訓練が重要である。
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