<目的>隣接する2群の警らしている2つの管轄所で、警察官の睾丸ガンの集団発生の原因として、携帯用レーダの電磁界との関連の可能性を検討する。<方法・結果>警察官は作業環境、作業場での曝露、医療歴及び職歴などの情報が収集された。この2つの警察所の規模は過去30年間一定であり270人と70人であった。診断された警察官は全て生涯の主職業としており、常に交通レーダに曝露されていた。睾丸ガンと診断される前の履歴は平均14.7年で、診断まで全員少なくとも4.5年間はレーダを使用していた。また睾丸の下降していない者或いは重大な外傷を受けた者はなく、お多福風邪での睾丸炎を経験した者が1人いたのみである。診断6人は白人で平均年齢は39歳(27歳-47歳)で、唯一の共通点は職業上レーダガンに寄り掛かっていることである。病理標本で睾丸ガンの細胞型を確かめ、これを1981年のSEER登録の白人(20-49歳)の期待罹病率と比較した。聞き取りではこの警察の人員は340名で安定しているので、最初の雇用者は1963年なので、1963年から1991年までの睾丸ガンの期待罹病数は、このグループ規模では0.87人となった(O/E=6.9,p<0.001)。<考察>340名の警察官中2/3が職業上レーダに曝露されていた。退職者の調査は行わなかった。従ってレーダーに曝露された警察官の睾丸ガンの罹病期待数は計算値よりも小さいと考えられる。また平均39歳は睾丸腫瘍の通常の発生のピークよりも年齢が大きいので、職場環境要因が原因として考えられる。著者はレーダへの曝露と睾丸ガンの罹病との相関を認め、より正確な調査の実施が望まれるとしている。
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