[非電離放射線に関する基準策定の理念に対する批判] misc.

Criticism of the philosophy for development of standards for non-ionizing radiation

掲載誌: Environmentalist 2011; 31 (2): 121-129

注意:ICNIRP低周波ガイドラインは2010年11月に改定された。しかし本論文はそれについて触れていない。)欧州およびその他の国における非電離放射線健康と安全問題に関する法制化に対するWHOおよびECの新しい推奨は、大いに議論の余地があるばく露制限値を含んでいる。ICNIRPガイドラインは、短期ばく露と熱的影響に基づき、300GHzまでの周波数範囲の電磁界ばく露制限値を提唱している。光およびレーザの安全の法制化に対するECの新しい提言には、レーザおよびその他の光の発生源の分類が含まれているが、分類方法に関する要求事項が含まれていない。一方、電磁界健康と安全の分野に関する、WHO出版の ‘‘電磁界防護の法制化モデル’’ (論文の参考文献リストによれば、”Model Legislation for Electromagnetic Fields Protection”, WHO, Geneva, 2002, ISBN 978 92 4 159432 5)では、多くの新しい要求事項が設定されている。ばく露制限策定分野の多くの専門家は、ICNIRPガイドラインの理念から遠く離れた位置に立っている。それが、基準およびばく露制限の策定における異なったアプローチ、および最大許容レベルの100倍以上の差異という結果を生んでいる。我々、非電離放射線に関するブルガリアプログラム委員会の作業部会は、10年以上にわたって、ばく露制限値の策定に関する別の理念を議論することを試みている。本論文で我々の立脚点を明らかにする。

ばく露