【背景】職業環境でのELF磁界への慢性的ばく露は多くの障害のリスク要因となるかも知れないと言われている。病院内の医療及び技術スタッフは比較的強いELF磁界にばく露されることが報告されている。【目的】短時間環境測定および職員を個人別にモニタすることによって、大規模病院での5 Hzから2 kHzの周波数範囲の磁界へのばく露の特性を明らかにすること。【測定対象】院内の多様な作業環境で働く約4400人の、多くは2つ以上の作業場所で働く職員。したがって彼らは、時と場所によって異なる様々な磁界レベルにばく露されていた。【結果】(1)調査した環境において優勢な周波数は50Hzであった(平均で総磁束密度値の90.8±6%)。(2)職員のばく露を最も良く表すデータは個人のモニタによって得られた。(3)個人モニタによるばく露レベルの算術平均は、看護師の0.03±0.01μTから理学療法士の0.39±0.13μTまでの範囲であった。(4)職場のスポット測定によって磁界環境を捉えることは、個人モニタのデータと一貫しているが、いくつかの職業カテゴリでの磁界ばく露の推定には十分でないかも知れない。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。