<目的>最近脳腫瘍と電磁界曝露との関連が注目されているので、医学的な統計データの解析のみにより電気的職業との関連の有無について明らかにする。 <方法>1950年から1984年までのブリティシュ・コロンビアにおける20才以上の男性 320,423人の死亡データと職業をしらべ、職業ごとの比例死亡比(PMR) を計算した。また、このの中から電磁界曝露と関係のある職業を抽出し、比較した(表1)。更に、 PMRが有意に高い値を示した職業をとりまとめて示した(表2)。 <結果>①電気技術者やラジオ・テレビのアナウンサー及び技師、映写技師などのPMRは高かったが有意ではなかった。電気溶接工は高い曝露を受けている筈だが、PMRは低かった(表1)。② PMRの値が有意に高い職業を比較したところ、唯一の共通の特徴として、社会経済的地位の高いこと(バス運転手を除く)が注目された(表2)。 著者は ELF周波数と同時にラジオ周波とマイクロ波の領域での曝露を実測すること、また、社会経済的地位との関連からライフスタイルの相違を検討する必要のあることに言及している。
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