【目的】携帯電話基地局(MPBS)放射と健康影響に関する最近の文献の評価。【方法】実験室での無作為試行ボランティア実験と日常環境でのMPBS放射の健康影響を調査した疫学研究を体系的にレビューした。知見:品質基準を満たした論文は全部で17件あり、その内5件は無作為試行実験、12件は疫学研究であった。大半(14件)は、自己申告された非特異的不健康症状を調査している。殆どの無作為試行実験は、ばく露中またはばく露直後における症状の急性的発症とMPBS放射との関連を検出しなかった。散発的に観察された関連は、症状やばく露タイプにおいて一貫したパターンを示さなかった。疫学研究に関しては、洗練されたばく露評価を行った研究の方が影響ありを報告しない傾向があるというパターンを見出した。非特異的症状以外の健康影響に関する研究や小児の調査は不足している。【結論】10 V/m までのMPBS放射と急性症状の発症とに関連がないことを示す証拠は、無作為盲検法によるボランティア実験に基づくものであり、強いと考えられる。日常環境でよく起こるような長期低レベルばく露による健康影響について確固とした結論を導くには、現在のところデータが不十分である。
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