[40 kHzの無線周波放射はヒトのウィルソン病の動物モデルであるロングエバンスシナモンラットに肝障害を誘導する] med./bio.

Radiofrequency radiation at 40 kHz induces hepatic injury in Long-Evans Cinnamon (LEC) rats, an animal model for human Wilson disease

掲載誌: J Vet Med Sci 2011; 73 (3): 299-304

この研究は、ヒトのウィルソン病(肝臓の銅代謝の遺伝的疾患)のモデル動物であるロングエバンスシナモン(LEC)ラットの肝障害に対する40 kHzの無線周波RF電磁界ばく露(2週間)の影響を調べた。その結果、擬似ばく露群に比べばく露群では、血清中のALT活性は約3.8倍、AST活性は約2倍高かった;銅含有量は、肝臓では有意差がなかったが、腎臓では約4.2倍、血清では約12.9倍、ばく露群の方が高かった;肝臓のS-100分画における相対的なO2消去活性は、ばく露群の方が1.6倍高かった;正常対照として用いたWKAHラットの場合、ばく露群および擬似ばく露群で、血清中のASTおよびALT活性、肝臓のS-100分画における相対的なO2消去活性、肝臓腎臓血清の銅含有量に有意差はなかった、と報告している。

ばく露