ラット心電図(ECG)のT波信号の振幅の磁界強度依存性増加を均一な静磁界にばく露で観察した。24匹のSD雌雄ラットで、2.0Tの磁界でT波の振幅が平均として408%増加することがわかった。ECGで、P波とQRSなどには変化は見られなった。T波増加の最低磁界レベルは0.3Tであった。磁界に誘導させたT波振幅は磁界ばく露直後、同時に起こった。1.5Tへの5時間ばく露を止めて3週間、T波を含めECGは系には何ら異常はなかった。心拍と呼吸速度には2.0Tにばく露中、その後に変化は無かった。磁界に対する動物の向きの違いを3-14日令のラットで試験したが、磁力線に垂直に体軸を固定するとT波振幅の最大増加が見られた。理論的な考察と一緒にすると、これらの結果は、ECGのT波の振幅は磁界に加え、大動脈の血流によって生ずる電位が加わったことによると見られる。
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