この研究は、磁気を遮蔽するパーマロイ製チャンバー(内部の磁界は0.2 μTであり、地磁気の約250分の1に低減されており、著者はこれをゼロ磁界と称する)内で、NMRIマウスの初期胚発生に対するゼロ磁界の影響を調べた。交配栓を有する雌マウスをゼロ磁界ばく露群(21匹)と対照群(40匹)に分けた。対照群のうち20匹はそのまま出産まで観察し出生仔数などを調べた。残りの20匹は、5匹ずつを受精後3, 5, 9, 12日目に解剖して、取り出した胚の発生状況を調べた。ばく露群はチャンバー内に置き、5匹ずつを受精後3, 5, 9, 12日目に解剖して同様に胚発生を調べた。その結果、ばく露群では、9, 12日目までチャンバー内に置かれた11匹は全て妊娠の兆候がなかった;胚盤胞までの発生には、ばく露群と対照群で違いがなかった;ゼロ磁界の影響は、胚盤胞が透明帯を出て子宮に着床するまでに起きる、などの所見を報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。