この研究は、エクスポジメータの測定値に対するその人の電話使用の影響を調査し、疫学研究において有用なばく露評価方法を比較検討した。調査対象者166名について、1週間分のエクスポジメータ計測値、毎日の行動データの他、寝室のスポット測定値、自己のばく露推定、ジオコードによる距離と地理空間ばく露モデルによる平均RF-EMFに基づいた固定送信機からの居住ばく露を収集した。また電磁界伝播モデルとばく露関連行動に基づいて、ばく露予測モデルを開発した。その結果、電話使用中の計測値を除外した平均個人ばく露は0.13 mW/m2であり、その値を含めると0.15 mW/m2であった;電話使用中の測定値を除外した個人ばく露とのスピアマン相関係数は、スポット測定値で0.42(95%信頼区間:0.29-0.55)、ジオコード距離で-0.03(-0.18-0.12)、地理空間伝播モデルで0.28(0.14-0.42)、ばく露予測モデルで0.50(0.37-0.61)、自己のばく露推定で0.06(0.10-0.21)であったとして、エクスポジメータで計測した個人のばく露は、ばく露予測モデル・スポット測定値と最もよく相関したと報告している。
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