この研究は、放射線によるヒト白血球DNA損傷の修復に対する静磁界(SMF)の影響を調べるほか、DNAに対する何らかのSMFの影響についても調べた。ばく露後の検査は白血球を対象にしたが、ばく露は、採血試料から白血球を分離せず、血液全部に行った。不均一SMF(iSMF)は、チャンバー側方10mmごとの磁束密度勾配が47.7 T/m、1.2 T/m、0.3 T/mであった。均一SMF(hSMF)はチャンバー全体が159.2 ± 13.4mTであった。ばく露時間は、0.5分、1、2、4、6、18、20、24時間とした。SMFばく露、ガンマ線照射( 4 Gy の60Co-γ線)後にSMFばく露、 ガンマ線照射前にSMFばく露の3群について、DNA損傷をコメットアッセイにより分析した。その結果、SMFばく露群では、1時間(iSMF)、4時間(hSMF)、18時間(hSMF)で、対照群に比べ統計学的に有意な差が見られた;ガンマ線照射後にSMFばく露した群では、1時間(iSMF)、4時間(hSMF)で統計学的に有意な差が見られた;SMF後にガンマ線照射した群では、ガンマ線照射群に比べ有意差はなかった、を報告している。
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