[誌上討論:携帯電話技術の健康リスク] comment

Health risks of cell phone technology (author's reply included)

掲載誌: Surg Neurol 2009; 72 (4): 436-437

Khurana VG からの質問:Pawl 氏の論評(Pawl R 2008;携帯電話はタバコより危険!: Surgical Neurology 70 445-56)を受け、携帯電話技術の健康リスクに関して、以下のような著者の意見が述べられている。携帯電話とその基地局からの電磁界が至る所に慢性的に広がっていることの健康関連問題は、脳腫瘍のみならず、唾液腺腫瘍、男性不妊行動障害、電磁過敏症(以前はマイクロ波病症候群と呼ばれた)などがある。2007年に公表されたバイオイニシアティブ報告以降、多くの国で重要な手段がとられ、また、HardellグループおよびWHO主導のINTERPHONEから新たに説得力のある長期疫学データが提出されたために証拠に基づいたプレコーション政策が推し進められている。携帯電話と同様の低レベル電磁界はDNAの破断または構造的変化を起こすことができることを示した研究は少なくとも7ヶ国かの実験室から1ダース以上ある[Microwave News:Vogelへの回答, 2008年9月号]。それを否定するコメントもある[Vogel:携帯電話電磁界によるDNA損傷の主張に不正処理の疑い:Science 2008;321:1144-5]。Pawl 氏のコメント:明言するが、私はKhurana氏にこれ以上は同意できない。引用された私の論評に述べた通り、彼の忠告は私のものと一致している。彼は、発見者の一人であるが、私はメッセンジャーに過ぎない。今後の適切な研究と必要な規制の変更へのイニシャティブがとられることを望みたい。

ばく露