[MRI システムを検査する過程で個人が受ける静的および時間変化的磁界ばく露] tech./dosim.

【目的】あるMRI 製造工場でエンジニアによって常時実施されている、いくつかのシステムテスト行程において、静的および時間変化的磁界ばく露の時間加重平均（TWA）を評価する。【素材と方法】個人線量計を用いて、個人のばく露量が測定された。3直行方向における１Hz 周波数の B および dB/dt が測定された。TWA ばく露が計算され、変量効果モデルと線形混合効果モデルを用いてばく露レベルとばらつきが評価された。【結果】もともとICNIRPによって提案されたところの、静的磁界に対する全身最高値（２T）とTWA (200 μT/8h)ばく露限界値が超過されることはなかった一方、時間変化的磁界の最大値（dB/dt）は提案されている閾値（767.9 ｍT/s）を超えてしまった。この数値は、いくつかの機会において、IEEEによって 3.0 テスラ（T） の全身シリンダーシステムでの値として示唆されたものである。【結論】ＴＷＡばく露レベルは提案されている限界値よりずっと下回るものであるが、最大ばく露制限値は、1.0 T から 3.0 Ｔ のシステムに対し実施されるある種の過程において超過している。