[RF磁界はアメリカゴキブリの磁気感知を撹乱する] med./bio.

鳥類の地磁気による方位感覚が、地磁気レベルの数分の1の磁界強度の高周波磁界の影響を受けることから、この磁気感知メカニズムは特定の感光分子のラジカル対反応を基盤とするものであることを明確に指し示していると著者は言う。この実験研究は、そのようなメカニズムが昆虫にもあるかを調べるために、北極の位置が周期的に60度変わる実験装置で誘発されるゴキブリの歩行行動変化に対し、ナノテスラレベルの高周波磁界が影響するか否かを調べた。その結果、試験した1.2、2.4、7.0MHzのうち、ラーモア周波数である1.2MHzに最も敏感に反応したと報告している。