この実験研究は、超低周波パルス電磁界(PEMF:ピーク値225 μT、主周波数72Hz、鎮痛効果が報告されている)を発生するヘルムホルツコイル内(磁界の向きは鉛直)に麻酔した雄SDラット(薬剤注入とドップラー測定のために、ばく露/擬似ばく露の30分前に外科的処置をした)の足を伸ばして水平に横たえ、足の筋肉の微小血管の血流への影響を、アセチルコリン(0.1、1.0、10mM)注入により血管拡張の程度を変えて、血管拡張によらないPEMFの差別的効果を調べた。アセチルコリンの注入・血流測定は、ばく露開始直前(T0)、ばく露30分経過時点(T30)、60分ばく露終了時点(T60)に行った。アセチルコリン濃度3段階×(ばく露/擬似ばく露)の6群(各群14-21匹)。血流データをパワースペクトル解析して、筋活動、呼吸、心拍に対応する成分を観測した結果、超低周波パルス電磁界による急性の生理学的影響は筋活動、心拍には見られなかったが、麻酔による呼吸抑制には若干の緩和効果が見られたと報告している。
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