これまでの研究は、心臓が弱い磁界にさらされることによって心筋虚血誘発後の梗塞面積が僅かに縮小されることを示している。本研究は、15.95-16Hzの周波数で80mTの交流磁界が、慢性冠状動脈閉塞後の左心室(LV)改造と、虚血の短い発現に続く再還流(I/R)において、果たす役割を調査する目的で行われた。IVの大きさと機能は、心エコー検査で測定された。大腿骨髄は分離され、細胞は内皮細胞系列の表現型とされ、免疫は塩化トリフェルテトラゾリウム染料で染色された。磁界にばく露された動物における7%の減少と比較して、局所心筋短縮率(SF)における27%の著しい減少が、急性心筋梗塞(AMI)後に測定された(p<0.04)。コロニー形成単位と内皮前駆細胞の目立って高い数が磁界にばく露されたグループにおいて確認された(p, 0.02)。再還流に先立つ心臓の磁界へのばく露は、SFにおいても梗塞面積においても保護作用を示さなかった。磁界は、AMIでは保護作用があったが、I/Rモデルではなかった。慢性疾患後の交流磁界によって誘発される心臓保護の基となるメカニズムは、今後研究を進めていく価値があるものである。
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