【背景と目的】過去十年の間に子供の携帯電話使用が増えてきた。健康へのリスクの可能性についての懸念が表明され、それにより疫学研究が行われることになった。疫学研究の大半は、個人のばく露の決定を自己申告質問紙の回答に頼っている。自己申告された思春期の携帯電話使用について、その正確さを確認するための調査を行った。【方法】参加者はメルボルンの中学1年性から集めた。一週間の通話回数と平均通話時間を質問した自記式質問紙を用いて、携帯電話の使用についての想起を調査した。自己申告の確実性は、通話回数や通話時間などのばく露の詳細データを蓄積できるソフトウェア付き携帯電話を使用させることによって調べるようにした。【結果】合計59名が参加した(男子39%、女子61%)。全体として、中程度ではあるが有意な順位相関が、通話回数の自己申告値と測定値の間に見られ(ρ=0.3、P=0.04)、その敏感度は57%、特異性は66%であった。通話時間での一致度は低かった(ρ=0.1、P=0.37)。両親が社会経済的第4階層に属している参加者は、その他の参加者に比べ、想起が正確であった(ρ=0.6、P=0.01)。【結論】携帯電話使用に関する思春期の学生の想起はまずまずの正確さであった。この年齢層の携帯電話使用の健康影響を調査する疫学研究結果の解釈においては、注意が必要である。
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