【目的】 6つの基地局アンテナの周辺(距離は10、100、300、600m)における無線周波数電磁界へのばく露の評価方法を検討すること。【方法】 800mm×500mm×200mmのボックスファントムにおけるSARおよび大気中の無擾乱電界を測定した。【結果】無擾乱電界の局所的最大値の測定値が、局所ばく露に関する安全基準の遵守をチェックするために利用できるか否かを明らかにするために結果を吟味した。また、安全側に見積もる度合いについて、この評価法とICNIRP基本制限を比較して検討した。全身ばく露についても評価し、ICNIRPの局所ばく露限度値がこの全身平均SARの限度値より前に超過するような距離範囲を示した。【結論】全てのアンテナタイプ、全ての距離において、電界測定値のみで局所ばく露に関する基準遵守の簡便なチェックは行えることが示された。しかし、電界の局所的ピーク値を、無擾乱電界についてのICNIRPの参考レベルと直接比較した場合、人体の局所SARの基本制限と比較して、ばく露がわずかに大きく推定されることがあった(1.1倍)。したがって、今回の結果が、あらゆるアンテナタイプに一般化できるわけではない。また、アンテナまでの距離が240m以下の場合、全身平均SARの限度値より前に局所ばく露の限度値を超過する可能性が示された。
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