【目的】携帯電話使用と脳腫瘍に関する国際共同の症例対照研究(インターホンスタディ)における不参加が原因の選択バイアスの影響を定量的に評価すること。【方法】(本来の調査への)不参加者のサブセットに、短めの簡単な不回答質問紙(NRQ)への回答をしてもらった。これらNRQに回答した不参加者が報告した携帯電話使用の頻度分布およびその他の不参加者のばく露頻度についての仮説的シナリオに基づき、選択バイアス係数を算出した。【結果】症例および対照における携帯電話の規則的使用者の割合は、(本来の調査での)インタビューに完全に回答した人(対照69%、症例66%)より、NRQに回答した人の方(対照56%、症例50%)が低かった。このような関係はインターホンスタディの各研究センター、性別、年齢などの各群において一貫していた。ただし、教育レベルが低い群および携帯電話使用を最近開始した群は、参加拒否と関連していた。もっともらしいシナリオにおいて、バイアス係数は0.87から0.92であった。【結論】インターホン研究における参加の拒否は、携帯電話使用の割合を低くすることに関連するようである。これにより、携帯電話の規則的使用者のオッズ比を10%程度低くするバイアスが生じたかもしれない。症例対照研究における選択バイアスを簡便に推定する方法は、非参加者情報が不完全であっても、バイアスの度合いに関する重要な洞察を与えることができる。
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