<目的>735kV送電線の線下用地に接して居住する住民が、電界と磁界に 曝露される量は送電線から遠くに位置する住居の住民とどのくらい異なるかを評価することを目的とする。<方法>この送電線から190-240 feetに位置する平屋住宅に居住する殆どが事務系の作業者である18名の成人の曝露と、送電線から遥かに離れた位置の同様な住宅に居住する17名の成人の曝露とを比較した。9月と12月の同じ週に、ポジトロン曝露量計を24時間携帯し、60Hz電界と磁界を毎分の間隔で記録した。全ての測定は同時に平行して行われた。その間に送電線の平均負荷には600-1100Aの変動があった。<結果>曝露群住宅での平均磁界は非曝露群に比べ4.4倍高く(7.1 vs 1.6mG、p=0.0001)、就寝中のみでは6.6倍高かった(6.8 vs 1.1mG、p=0.0001)。24時間測定結果では、曝露群の平均磁界は非曝露群より3倍高く、電界強度も曝露群は高かった。(26.3 vs 14.0V/m、p=0.03)。曝露群の磁界強度は送電線の負荷と正の相関があった(r=0.8、p=0.001)。或る磁界しきい値以上(2mG又は7.8mG)になる時間の%は、両方のタイプの曝露を区別するのに良い指標となった。20V/m以上になる時間の%は有意に異なったが、78V/m以上になる時間の%は稀であり、二つのグループについて比較することが出来た。曝露の変動は非常に低かった。著者は、735kV送電線の線下用地に接している住居中の磁界に著しい影響があり、それよりやや劣る程度に電界も影響があると結論した。この研究の対象者数は限られているので研究結果の一般化は注意が必要としている。
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