イギリスで2件のがんと高圧送電線との近接に関する疫学研究(1件は小児、もう1件は成人を対象)が行われた。これらの研究で採用された磁界ばく露の計算方法を示す。被験者の住所から導いたグリットレファレンスを使用し、これらを送電線の鉄塔のグリットレファレンスと比較し、送電線との距離を計算した。送電線の関連データを収集し、磁界計算に使用した。1962年から現在までの負荷にうちての情報が必要である。入手可能な情報は、各年ごとに予測される負荷で、計算の一番大きな誤りのもとが、実際の負荷データでなく、これら予測値を使うことにある。近年、我々は、計算の精度を確認するために、これらの疫学研究で使用する負荷を、実際の負荷と比較した。これらの計算は業種別で行われている。被験者には症例-対照の状況を伝達しないようにするなど、信頼性を確保するためにとった措置をここでは述べる。
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