目的と方法 :携帯電話のRFばく露は局所的なため、もしリスクが存在するなら、それはエネルギー吸収が最大となる部位での腫瘍に対して最も高くなるであろう。本研究の目的は、欧州または日本で使用されている110機種の携帯電話について、2つの実験室で実施された測定の結果を用いて、脳内のRFエネルギー空間分布の特性を明らかにすることである。結果 :大部分(周波数により、97-99%となる)は、電話を使用する頭側の大脳半球に、それも側頭葉を主体として(50-60%)、吸収されるようである。相対的SAR平均値は側頭葉(脳のほぼ全てのばく露領域におけるSARの空間ピーク値に対する割合は、周波数により6-10%となる。)と小脳(2-10%)で最も高く、深さ方向には急速に減少する(特に高周波において)。SAR分布は、アンテナの種類や位置に関連なく、また新旧の機種に関係なく、どの携帯電話でもだいたい同様のようであった。結論 :したがって、腫瘍の位置別のリスク分析は、携帯電話使用による脳腫瘍の研究結果の解釈にとって重要である。
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