【背景】通信システムは目に見えないRF電磁界を放射する。携帯電話は、マイクロ波(アナログサービスでは450-900MHz、ディジタルサービスでは1822GHz)を利用して、使用者の耳の近くで動作する。皮膚、内耳、蝸牛神経、側頭葉の表面はRFエネルギーを吸収する。【目的】聴覚と平衡感覚に対する携帯電話影響の文献レビュー。【方法】2000-2005年のLilacsとMedlineのデータベースおよびインターネットから入手可能な聴覚と前庭器官に関する携帯電話の影響に関する文献をレビューした。【結果】携帯電話放射と聴神経鞘腫発症リスクに関する研究は矛盾した結果を報告している。ある著者は関連の証拠を見い出さず、一方、ある著者はアナログ電話の10年以上の使用者に腫瘍発生のリスク上昇があると報告している。携帯電話マイクロ波への急性ばく露に関しては、インビボおよびインビトロ実験における蝸牛の外有毛細胞機能への影響、またはヒトの蝸牛神経電気特性や前庭器官の生理学への影響はなかった。アナルグ補聴器はデジタル携帯電話による電磁干渉を受けやすかった。【結論】携帯電話使用による蝸牛-前庭器官の損傷の証拠はない。
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