<目的>人体実験用の電界・磁界暴露装置を製作する。電界・磁界は平等とし、連続および間欠暴露を可能にする。温度・湿度一定の条件の下で生理学データを二重盲検法により取る。 <方法>暴露装置の大きさは1辺が 2.45mの立方体である。電界は、1辺が3mの銅平板を天井と床に配置し、垂直方向とした。平等電界とするため8つのガードリングを設ける。磁界は暴露装置の6面に配置された6つのコイル(1辺が3.2m)により垂直・水平の方向に発生する。垂直電界・垂直磁界は同相とし、水平磁界はこれと90度の位相差を持つようにする。間欠課電を可能にするため、電界発生用電圧は抵抗投入形のスイッチにより徐々に昇降させる。磁界発生用の電流は電流零点においてスイッチのオンオフを行う。 <結果及び結論>電界・磁界の平等性はそれぞれ±5.6%、および±4.8%である。12kV/mの電界になると、被験者が感知するので、二重盲検法による実験を 9kV/mの電界の条件下で行うことができる。コロナの発生は見られなく、安全性が確認された。視覚刺激試験、ECG・EEG等の生理学検査が 16kV/m、40μTの電磁界内で行うことができことが分かった。
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