<目的> コイルを用いて,ヒトの側頭葉を磁界により刺激し,被験者に現れる感覚的な変化に関して調査を行い,この時の磁界の周波数やパターンの違いによって影響がどのように変わるかを調べる. <方法> ヒトの左右の側頭部にヘルムホルツコイルをおき,定常磁界,2Hzの周期によって空間的に回転させた磁界,4Hzあるいは16Hzのパルス磁界を一定時間照射させ,被験者に生じた感覚的な変化について,述べさせ統計処理を行う. <結果及び結論> 定常磁界より,2Hzの周期で空間的に回転させた磁界の方がより強い影響が現れた.また,4Hzパルス磁界より,16Hzのパルス磁界の方が,思考に影響が見られた.感覚の変化は磁界の変化によって生じる誘導電流が,大脳の辺縁系を刺激して引き起こすものである.
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