本研究は、家畜用のブタの頭部を900MHzのGSM変調無線周波電磁界にばく露させる装置のドシメトリ解析を行った。ばく露には半波長ダイポールアンテナを用い。出力2.90 Wおよび12.4 Wでの1-3秒バーストばく露、および12.4 Wでの10分間の連続ばく露を行った。頭部には脳波用電極を装着し、ばく露中の連続測定を行った。ドシメトリーは、ブタ頭部の解剖学的な不均一数値モデルを用いたシミュレーション計算を行い、シミュレーション結果は実験により確認した。その結果、10g平均SARは、低出力バーストばく露で7.3 W/kg、高出力バーストばく露で31 W/kg、10分間連続ばく露で31 W/kgであった;不確かさは±25%と推定された、と報告している。
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