【目的】2.45GHz近傍界ばく露システムによるラビット眼球の温度上昇を計算すること。【方法】異なるアンテナにおける眼球内のSAR分布を計算し、先行研究の値と比較した。次に、先行研究で使用した水平偏波C形状ダイポールアンテナによるラビット眼球の温度上昇を再検討した。【結果】ラビット眼球のSAR分布の決定要素は電磁界の偏波面とアンテナ開口面であることが分かった。次に、先行研究で白内障の最小電力密度とされた眼球表面で150mW/cm2の入射電力密度をもつダイポールアンテナの場合、眼球の平均SARは67W/kgと定量された。麻酔処置が温度上昇に与える影響は約30%であった。またレンズ内の最高温度部位は、ばく露条件に関係なく、レンズの後側になった。このことは、本来の眼球温度分布が決定的要因であることを示唆している。
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