二重双極子の電界探針が用いられ、インビボの表面電界がひとりのヒト被験者において、周波数領域0.1-800Hzで計測された。低周波電界は、3Tの磁気共鳴全体スキャナーの周辺磁界における、自然な歩行や進路変更のような体動によって誘導された。磁界の変化率(dB/dt)もまた、電界探針の位置近くに置かれた3つの直行サーチコイルを使うことで同時に記録された。自然な体の回旋による磁界の変化率は、磁石ボアの端近くで1Ts-1を超えることが見出された。1Ts-1の磁界変化率に対して上腹部で、頭部で、舌を跨いで計測された典型的電界はそれぞれ、0.15±0.02, 0.077±0.003, 0.015±0.002 Vm-1であった。腹部、胸部上の電界が、一続きのエコープラナー撮像の最中、被験者にスキャナー内に入ってもらった上で計測された。スキャナーの勾配の変化率が10Tm-1s-1に固定されていたのに対し、計測された磁界の変化率は2.2±0.1Ts-1であり、ピーク電界は胸部で0.30±0.01Vm-1であった。誘導電界の値は与えられた被験者と検出器の位置に対する「幾何学的因子」によるdB/dtに関連付けられる可能性がある。(計測された表面電界での)腹部あるいは胸部に対するこの因子の典型的数値は0.10-0.18mの範囲にある。計測された電界の数値は、静的磁界内での動きと、勾配を持って切り替わっていく磁界へのばく露を探査する、現在入手できる無数のモデリング結果と符合している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。