【背景】産業用高周波誘電ヒータのオペレータは体温を十分に上昇させるほど高い電磁界にばく露されている。外部電磁界強度の測定に基づくばく露評価は、電磁界の非一様性のために不正確となる。【目的】外部電界によってオペレータの身体内に誘導された電流の測定に基づいたばく露評価法を示すこと。【方法】誘電ヒータからの漂遊電磁界にばく露する状態を模擬した条件下で、様々な電流計を用いて、27.12MHzで身体内電流分布を測定した。SARおよび身体内誘導電流は、不均一および均一人体モデルを用いてFDTD法で計算した。【結果】数値分析から、最大電界強度がアクション値(61V/m)を大きく上回っていても、四肢の誘導電流がアクションレベル(100mA)を下回っていれば、職業ばく露の基本制限を超過しないことが示された。不均一人体モデルにおいて、機器の電極から0.3mの位置で足首誘導電流が166mAの時、局所SARのばく露制限値を超過した。電流密度の垂直成分は水平成分より大きいことが示された。水平成分の重要性は電極近くで最大であった。表皮効果のため、誘導電流が表皮組織に集中することはなかった。
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