[住居内磁界およびワイヤコードの測定の再現性] tech./dosim.

Repeatability of measurements of residential magnetic fields and wire codes

掲載誌: Bioelectromagnetics 1993; 14 (2): 145-159

<目的>1988年のSavitz氏の論文に記述されている家の中から81軒の家を選び出し、住居内における磁界のスポット測定値およびワイアコード測定の再現性を検証すること。 <方法>18軒(大電流コード/症例)、20軒(大電流コード/症例)、20 (低電流コード/症例)、23軒(低電流コード/対照)の81軒を再訪問し、ワイアリングの調査、磁束密度のスポット測定(三次元成分を5秒間に5回連続測定し、平均を求める)及び24時間測定(30秒に1回)を行う。当初は138件を対象にしたワイアコードをもとに4つのカテゴリーに分類した。最終的には上記の81件のデータが得られた。測定はワイアコーデング(電線からの距離の測定)と磁界のスポット測定の2通りを行った。スポット測定はEMDEX-100を用いて部屋の中心、1mの高さにおいて電気機器を使用していない状態(小パワー)と、フル稼動させた状態(大パワー)の2通りについて行った。また、最年少の子供の寝室食堂、居間において24時間連続でスポット測定を行った。 <結果>Savitzにより以前定義されたワイアコードと今回定義したカテゴリーとの間に一部違いが生じた。原因として、距離測定や電線階級の分類の違いが挙げられる。24時間のスポット測定の結果より、磁界は1日周期で変動していることが分かり、時間平均値と午前8時の値との相関係数は0.75-0.90であった。小パワーと大パワーの差については、以前のSavitzのデータがよく再現されていた。

ばく露