本研究の目的は、職業環境かつ居住環境で通常のもしくは高ばく露された多様なグループの商用周波電磁界へのばく露を評価することである。【方法】職業環境と居住環境で24時間に渡り、301名のボランティア(396回の測定)で、商用周波数(50Hz)電界と磁界へのばく露測定とした。本研究は、電力作業員(発電、送電、配電、変電)、オフィス従業員、工員、高圧線近隣の住民等を対象としている。電界と磁界は、個人線量計で測定し、平均の値として、作業期間と非作業期間で計算した。【結果】選出した高ばく露の工員グループで、作業期間中間値分布の幾何平均としての作業期間磁界ばく露は、6uT [幾何標準偏差(GST)4.6]だった。ばく露レベルは、「通常の」工員が0.10 uT(GSD 2.4) 、オフィス従業員が0.09uT (GSD 1.8)であった。電力作業員の場合は、変電作業員が0.72uT (GSD 2.5) 、発電作業員が0.52uT (GSD 4.2)、送電作業員が0.36uT (GSD 3.5)、配電作業員が0.15uT (GSD 2.9) であった。通常の住居での磁界ばく露は0.04uT (GSD 2.1)、高圧線近隣の住居では0.29uT (GSD 2.8) であった。電界ばく露の結果についても本研究では取り上げている。【結論】電界と磁界へのばく露すべての測定結果が、ガイドラインで通常使用される値以下であった。
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