<目的>疫学研究に用いられる1軸および3軸磁界曝露量計による実測結果の差を検討する。 <方法>AMEXとAMEX-3Dを成人50人に携帯させてデータの集積をおこなった。 <結果>実験に使用された2種類のドジメータは電気化学素子(E-cell)を用いており、基本的には磁界により誘起された電流に比例する電流を時間積分する機能を有する。AMEXは単軸コイルに誘起される電圧を整流するのに対し、AMEX-3Dは3軸コイルを有し、各誘起電圧を加算し、事項値回路に通すようになっている。実験の参加社は52人であるが、ドシメータの不調から、結局50人分のデータが得られた。各人が上記の2種類のドシメータを2日間、入浴中等を除いて装着した結果、次のような結果が得られた。(1)表1に示されるように平均値はAMEXより、AMEX-3Dの方が大きい。(2)両者の値の間には相関があるが、一致はしない。(3)表1に示されている平均値は、16人の事務系労働者の時間平均曝露磁界の0.16μTより低いが、Savitz等の測定データとほぼ一致している。(4)2つのドジメータの相違点は測定値処理用電子回路とその着用位置にある。従って、測定データに差が生じるには当然である。異なるドジメータを用いる場合には、データの評価に注意を払わなければならない。
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