電磁界のインビトロ効果は、加えられる電磁界のタイプと関わりがあるようだ。先に、我々はヒト骨芽細胞においてBEMER 型電磁界(BTEMF)が遺伝子の制御に与える効果を紹介した。ここでは、BTEMF がヒト間葉幹細胞と軟骨細胞の遺伝子発現に及ぼす効果を分析する。骨髄から生まれる第一次間葉幹細胞と、軟骨細胞株 C2812 とが12時間おき各8分間、5回にわたりBTEMFで刺激された。この処理を受けた細胞と、受けない対照細胞それぞれのRNAがアフィメトリクス・チップ HG-U133A を使って、遺伝子発現を解析した。双方の細胞タイプから得られる、わずかな数の制御された遺伝子産物が、主として、細胞代謝と細胞マトリックス構造に影響を与える。ガンに関連した遺伝子の発現が増えることはなかった。選択された転写をRT-PCR 分析することで、部分的には、配列データが確証された。以上の結果から、ヒト間葉幹細胞と軟骨細胞におけるBTEMFは、BTEMF刺激による治療的効果の理解への最初の暗示を提供してくれる。
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