多くの科学論文の発表によって、家庭、職場、学校、コミュニティで普通に見られるある種の電源装置、電気機器、ワイヤレス機器から発せられる電磁場(EMF)ばく露の非電離放射線(a-NIR)が、個人や公衆の健康に悪影響を及ぼすことへの不安が高まっている。この悪影響について反論できない科学的証拠を示そうとする多くの試みや、悪影響の正確なメカニズムを説明する際の様々な相違にも関わらず、疫学的分析はa-NIRばく露の結果としてケガや苦痛がもたらさせる可能性が大きいことを提示し続けている。医学教育では環境衛生に重きを置いて来なかったため、EMFに関係する健康問題を十分認識していない臨床医がおり、その結果、a-NIRによる症状が誤診されたまま、無駄な治療が施される可能性がある。医師や公衆衛生当局はEMFばく露の基礎科学と臨床上の意義を認識することが重要である。電磁波放射線と人の健康との関連、多くの公衆衛生上の推奨事項、4つの病歴についての科学論文の論評が考察のために提示されている。
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