[小さな解剖学的構造を考慮したヒトの頭部における無線周波数による温度上昇] tech./dosim.

Radio frequency-induced temperature elevations in the human head considering small anatomical structures

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2007; 124 (1): 15-20

詳細な数値計算による無線周波数(RFドシメトリとRFによって引き起こされる温度上昇の計算を可能にするため、ヒトの眼球内耳器官松果体の高解像度(0.1mm)数値モデルを開発し、市販の頭部モデルに組み入れた。放射源として、400、900、1850MHzで、頭部のすぐ近くで操作される一般的な送受話器が考えられた。有限差分時間領域法に基づく計算によって得られた結果は、内耳構造内での非常に不均一な比吸収率(SAR)分布とSARピーク値を示したが、それに対応したRFによる温度上昇は、手で持つ機器の典型的な出力電力値を考えた場合、0.1℃を十分に下回ることが示された。閉じた目の正面から2.5cm以内の放射源で、前面からのばく露の場合、典型的な機器出力に対して、0.2~0.6℃の範囲の眼球での最大温度上昇が見られた。組織血流による減少は、頭内部の深部組織におけるRFによる最大温度上昇に主に影響した。同様に、パルス放射に関する最悪ケースは、表面組織よりも深部組織の温度上昇に影響した。

ばく露

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