研究のタイプ: サーベイ (医学/生物学の研究)

[EMFばく露制限のための重要な国際基準と国家基準とにおける、科学的論拠を含む比較] review

A comparison of important international and national standards for limiting exposure to EMF including the scientific rationale

掲載誌: Health Phys 2007; 92 (6): 635-641

東側(ロシア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、チェコ)と西側[国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)ガイドライン、電子電気技術者協会(IEEE)ガイドラインで表される]の無線周波数基準について比較すると、重要な違いが明らかになる。東側の取り組みは、低レベルばく露への慢性ばく露によって引き起こされる非熱効果に対する防護で、職業上の基本制限は電源負荷(強度とばく露期間の積)である。対照的に、西側の取り組みは、健康への悪影響を知らせるような既成の急激な生物的影響に対する防護で、第一の基本制限は熱効果を防ぐための比吸収率である。すべての基準は科学に基づいているが、根本的な違いは、参考文献の科学データベースの構成における同意の欠如、防護されなければならない悪影響における同意の欠如から来ている。しかし、違いはICNIRP基準とIEEE基準の間にもある。予防手段を使って基準を引き出したり修正したりする場合に、付帯的に厄介な問題が持ち上がる。ELF(極低周波)では、ICNIRPとIEEEの違いはより根本的なもので、すなわち、使用される基本制限(誘導電流;現場電磁場)での違いと、強度-周波数曲線のブレイクポイントの位置の違いが大きな違いを生み出している。2006年にICNIRPは、彼らのELFおよび無線周波数のガイドラインの再検討に着手する予定で、基準の違いに対して取り組む機会と、EMF(電磁場)の基準とガイドラインの一致への動きを提供するだろう。

影響評価項目

ばく露