研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[長期的及び頻繁な携帯電話使用と聴神経鞘腫のリスク] epidem.

Long-term and frequent cellular phone use and risk of acoustic neuroma

掲載誌: Int Tinnitus J 2006; 12 (2): 145-148

この研究の目的は、カタールにおける聴神経腫の疫学を調べることである。2004-2005年にハマ医療センターで登録された聴神経腫のすべての症例を検討した。社会人口学的情報を収集評価し、苦情や聴覚的評価とラボ調査を行った。調査中、13人の聴神経腫患者(10名が女性で平均55歳、3名が男性で49歳)を治療した。携帯電話は1日に14回(8-20回)ほぼ一日使用し、5年以上使用しており、仕事のために3人は過度に使用した(日当たり5回以上で、通話当たり20分以上)。カタールにおける聴神経腫の発生率は、人口100万当たり17.2で、他の国より少し高かった。効果的な医療サービスの提供と高リスクグループに絞った全国登録計画の実施が必要に思われる。

研究の目的(著者による)

携帯電話使用と聴神経鞘腫リスクとの関連をカタールで調査した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ:

ばく露

ばく露評価

調査対象集団

調査規模

タイプ
合計 13

結論(著者による)

全ての患者は携帯電話を5年超、平均で1日に14回使用していた。
カタールでは聴神経鞘腫発生率は人口100万人あたり17.2件で、これに対して各国では住民100万人あたり年間2-20件である。

研究の限界(著者による)

著者らは、カタールでは設備はあっても適切なスクリーニング及びマネジメントは利用できないと述べている。

研究助成