研究のタイプ: サーベイ (疫学研究)

[携帯電話またはコードレス式電話使用と腫瘍リスク] review

Tumour risk associated with use of cellular telephones or cordless desktop telephones

掲載誌: World J Surg Oncol 2006; 4: 74

この研究は、1990年代の後半以降に著者らが実施した、携帯電話コードレス電話の両方の使用およびその他のばく露腫瘍リスクについての6つの症例対照研究の総合分析である。研究のうち3つは脳腫瘍、1つは唾液腺腫瘍、1つは非ホジキンリンパ腫NHL)、もう1つは精巣腫瘍に関するものであった。ばく露は自己記入式質問票で評価した。その結果、聴神経鞘腫に関しては、アナログ携帯電話オッズ比OR)= 2.9、95 %信頼区間(CI)= 2.0-4.3、デジタル携帯電話はOR = 1.5、95 %CI = 1.1-2.1およびコードレス電話はOR = 1.5、95 %CI = 1.04-2.0であった;星状細胞腫のグレードIII〜IVについては、同順に、OR = 1.7、95 %CI = 1.3〜2.3、OR = 1.5、95 %CI = 1.2〜1.9およびOR = 1.5、95 %CI = 1.1〜1.9であった;ORは使用期間の長さとともに増加し、これらの電話タイプの最初の使用から10年を超える使用者群において最も高い推定値が示された;星状細胞腫のグレードI〜IIについてはORが小さくなった;T細胞型NHLとの関連はなしとすることができなかったが、唾液腺腫瘍、NHLまたは精巣がんとの関連は見られなかった、と報告している。

ばく露

調査対象集団

影響評価項目