研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[妊娠期の身体活動と磁界ばく露] epidem.

Physical activity and magnetic field exposure in pregnancy

掲載誌: Epidemiology 2006; 17 (2): 222-225

【背景】最近の2つの研究において、最高度の磁界ばく露流産の危険性の高まりと関連付けられた。被験者らの健康妊娠における身体活動レベルの低下が、計測されたばく露値に影響し、偏った結果を生じさせている可能性もある。〔方法〕100人の妊婦を募り、小型加速度計と、EMDEX 磁界モニターを7日間のあいだ装着してもらった。身体活動と磁界ばく露(ピーク時と時間加重平均)との関係を、一般化推定方程式と線型混同モデルを用いて評価した。【結果】活動レベルと、ばく露上昇の起こりやすさの間に正の関連性があることが、人日分析において判明した。その関連性は、働いている女性についても、働いていない女性についても、同様に16あるいは20 mG 切断点において最も強かった。彼女らの最上位四分位数におけるオッズ比は2.1から2.6であった。働いていない女性の間にのみ、人分を用いた正の関連性が見られた。【結論】身体活動はピーク時の磁界ばく露に影響するかもしれない。健康妊娠から生じる初期の嘔気、後の大儀さが、身体活動の低下へ連なるとすれば、そのことが、磁界と、健康の成り行きとの関連性の測定に、歪みを生じさせている可能性もある。

ばく露