EMFへの長期ばく露が乳ガンのリスクを増加させるかどうか、過去10年間研究されている。仮説は磁界ばく露はメラトニンの産出を抑制し、乳ガンに対するメラトニンの防護があるというものである。疫学研究はEMFばく露の影響を示してないが、初期の研究では、特に更年期前女性のエストロゲンリセプタ陽性乳腫瘍に影響の可能性が示唆されている。しかし、初期の研究は対象数が少なく、ばく露もおおざっぱであり、交絡因子の情報もないなど、結果が限定される。より最近の職業ばく露を対象にした研究もリスク増加を示唆してないが、ある種のサブグループでリスクの増加が見られている。しかし、その研究での一貫したパターンは見られていない。最近の大きな職業を対象にした研究、ばく露評価の改善があり、十分な統計的な検出力もあるが、サブグループでの解析は、リスクの増加は見られていない。居住環境を対象にした最近の最もよく計画された研究もリスク増加を示しておらず、おなじような結果が加熱ベットでも言える。現時点では、EMFばく露が乳ガンのリスクを上昇させる十分な証拠はない。
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