この研究は、RFシーラのオペレータのばく露評価のため、解剖学に基づいた16種類の組織で構成された5628個のブロックモデルで、FDTD法により、SARと誘導電流の分布を計算した。SARは、局所、層平均、全身平均で計算した。誘電シーラは、工業で一般的に使用されている形と大きさを考慮し、平行プレートと棒状電極を用いたものについて計算した。オペレータの実際の作業姿勢を考慮し、手を伸ばした状態、木製または金属製スツールに座った状態などについて計算した。その結果、RFアプリケータ近傍での高レベル漏れ電磁界のため、手、足首、また座位での膝において、誘導電流とSARが最大となった、と報告している。