この技術情報ステートメントは、開放型MRI装置からの電磁界への医療者のばく露を取り扱っている。開放型MRIは、患者の撮像エリア内に入るか、極めて接近して、長時間、画像を見ながら医学的処置を行うことを可能にする医用装置である。そのため、他のMRIに比べ、比較的高い静磁界、勾配磁界、無線周波電磁界のばく露を医療者は受ける。IEEEの人と放射線委員会(COMAR)は、このような職業ばく露を評価するため、患者エリア内およびその近傍の磁束密度、電磁界強度について、計算を行い、かつ現存データを利用した。上記3つのタイプの電磁界への起こり得るばく露レベルを、それぞれIEEEおよびICNIRPが定める国際基準のばく露限度値と比較した。その結果、患者の撮像エリア中心付近の勾配磁界に医療者の頭部および体幹部がばく露する場合、たとえ1秒以内であっても、大半の限度値を超過する;無線周波電磁界については、身体の一部に長めの時間(数分かそれ以上)のばく露があれば、限度値を超過する;静磁界については、現在の開放型MRI装置に用いられているものは限度値以下である、などを説明している。
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