<目的>接地電流による屋内の磁束密度を推定するモデルの開発. <方法>外部からの磁界の減衰は緩やかで垂直成分が支配的,家電機器からの磁界は距離と共に急速に減衰することなどの仮定の基に,接地電流,屋外での外部磁界垂直成分および屋内の水道管の配置のデータから屋内任意の場所も磁束密度実効値の空間的な平均値を求める. <結果および結論>24軒の家庭において実測値と計算値を比較し,相関係数0.87を得た.しかし,周辺地域の水道と連携していない場合や水道管の一部に樹脂製の管を用いている場合には,一致度は悪かった.また,外部からの磁界はランダム方向として垂直成分実効値の3倍で評価すべきであることも分かった.1軒について詳細に実測を行った結果,磁束密度の時間変化は接地電流の変化と良く一致し,1週間の連続測定の結果は0.24μT,5%値は0.67μTで,接地電流1A当りの磁界は約0.1μTであった.
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